70歳のおばあちゃんが、
子どもの時好きだった干し柿の再現を目指して
若い世代のためにと、つくった干し柿と、
50歳のおばさんが、子どもの時においしいと食べた
干し柿の再現をした干し柿と、
それぞれ違うのが、面白いです。
おばあちゃんのほうが固いのも。
そして、しみじみします。
いまの子どもたちが年をとったとき
干し柿は、どんな味をつたえているのでしょうか。
セットに入れたのは、ちょっ冒険でしたが
意外に好評でかえって驚いたのでした。
市販のものは食べられなかったけど、
あるいは、いままで嫌いだと思っていた、
セットになって入ってこないと食べる機会もなかった
とおっしゃる方もいて、なるほど。
市販のものは作るのに、数ヵ月もかけられません。
渋柿の渋が熟成して、旨みに変わるかわりに
なにか違う手順でつくっているのでしょう。
昔の人の知恵の詰まった
自然から離れていった、おいしくない干し柿は
何らかの警鐘を鳴らしているようです。
無農薬以前に。