秋保の農家さんから、「実入りが悪い、
とうもろこしばかりで困っている」という
話をいただき、
僕の方でも野菜がない時期もあるし
なんとかしたいと、受け取りました。
コンテナいっぱい。
かたちはともかく
もぎたてと言うことなので
どうするか後で考えることにして
とりあえず茹でてみました。
茹でる前に、あまり良くないところを切って
いたのですが、
切る手を思わず止めて
見惚れてしまったのが
これ。
なんて、美しいんだろう。
なんて、存在感あるんだろう。
ただ、使えないと、ぽいっとするには惜しい
命の「種」がありました。
実入りが悪いというのは
蜂がうまくまんべんなくめしべに触れ
受粉をしてくれなかったと言うことですが
まるで蜂の足跡を見るかのような
なにが気に入らなかったのか
すぐに飛び立った忙しい蜂の足跡をみるかのような
残された花の悲しみをいまに伝える
そんなとうもろこし。
実入りの悪いとうもろこしを最近
あまり見なくなったなと、
感じつつ、
しばらくぼくは、机の上で眺めそうです。
「こういうんがええんじゃ」
無農薬野菜に触れていると
折に触れ思い出す、力強い言葉。
このとうもろこしの一粒、一粒は
よりそう仲間が居ない分
孤独で、でも自由にのびのびと
おおきく育っています。