ミニ柚子と、名目上お伝えしますが
通常のゆずより、小さい品種です。
なので、ちいさいということを前面にだして
ミニ柚子と。
だけど、別に世間で呼ばれている名前もあって
それは「種なし柚子」。
なんだか、悪名高き「種なしブドウ」を
想像させてしまうので、あまり使いたくない感じ。
種があるのが悪いみたいな、世間ではそうとらえるのでしょうか。
だからないことをアッピールみたいな。
たかが呼び名、気にしなければいいのですが。
正確には、まったく種がないわけではなく
何個かにに一個入っているのがあります。
そうして個体の連続性を維持しているのでしょう。
でもホントの特長は種がないことではなく
小さいことでもなく、皮の白いところ、渋みが
少ないこと、ジューシーなことにあります。
これでポン酢にしたら最高。
あと、マーマレード、コンポート、ジャムもできます。
今年は豊作だったようで、こういうのは
ほんとうれしいです。
来年の約束はできないというのが
さびしいですが
農作物、特に果樹なんて本来、そんなもの。
あるときの恵みを楽しみましょう。
写真は、生産者さんが作った、マーマレード風コンポート。
一度刻んで煮て、氷砂糖と一緒に瓶詰したんだとか。
ふるとまだカラカラと、音がしてなんか「いい」。
そういえば、冬、南アルプス北岳に登った帰り。
雪や風が強く吹きすさぶなか、
よっていきなと、招き入れてくれた薪ストーブのまえ、
農家の軒先で入れていただいたのが
ゆずジャムをお湯に溶かしたもの。
その一口に、心まであたたまった思い出があります。
今週、皆さんにお届けします。