クルマを停めたら、玄関から飛び出してきたお客さん
?
なぜ?急いで出かける用事でも?と思って
手を見ると、ステンレスのボール鍋
これにいれてもらおうと思って。
と、ニコニコされていらっしゃる。
思わず、こちらもつられてニコニコ。
どうしてなのかはお尋ねしませんでした。
ただ、ぼくは、懐かしいなあ、と思いました。
少しその場でお話したのですが
むかし、こどものとき、すこし暗くなりかけて
あわただしく夕餉の支度をはじめるようなそんな薄暮の時間
おとうふやさんがパーフーと、回ってきます。
大抵、うちの親などはお味噌汁の具をどうしようと思っていたのだと思いますが
そこに助け船。
自転車の荷台に木枠の水がたっぽたっぽのなかに
お豆腐が数丁泳いでいます。
そこに鍋に水を張ってから、道路に出て鍋片手に
お豆腐屋さんを呼び止めるわけです。
水から水へ、お豆腐は気持ちよさそうに泳ぎます。
あれは、40年間くらい前だったか少しサバ読んでますが。
そのころは、豆腐のパックはなくて、豆腐は一日売れる分だけ
作られ、その日の夕方に売れなかった分を回って売っていたのだと思います。
こない日もありました。
豆腐屋さんは朝早くから明かりがついていました。
パック入りになって、便利になったけれど
なんだか、寂しい気もします。
そんなことを思い出し、すこしおまけ…
っいうか 目の前でみられてると つい
わあ、たくさんとか言って欲しくてサービスしてしまいます。
そんなぼくは町の八百屋さんをみて育ちました。
魚屋さんには、ドジョウやサワガニを買いに行きましたが
てっきりペットとして売っているのだと思いました。
40年前のこと、とさっき言いました
たった…と思ったのですが、よく考えたら
20才のひとは生まれるなんと20年まえ
軽くめまいした …