先日のカブ、最初の出荷のときには
とてもきれいに洗ってありました。
でもいまは、土がついて一見汚く見えます、
手抜きじゃないんです、そうお願いしたからなんです。
農家さんに「洗わないで」、と。
スーパーで売られている野菜はとてもきれいですから
無農薬と言えど、農家さんの好意なんでしょうけれど、
洗うと、まずい部分がいくつかあって
そっちを優先したんです。
まず、水道水で洗うと、野菜についている生きた土の微生物が
ながされ、残留塩素で死んでしまい、鮮度が落ちます。
また目に見えない傷がつくことでそこから傷みが早くなります。
あるいは、レタスでも緑の汚れた外葉を
最初やたらむいてあり、白くなっていました。
これも、むかないで下さい、といいました。
むいてしまうと傷みが速いんです。
しおれてしまうし、固い皮を好んで食べる人もいる。
その判断をするのはお客さんだと、ぼくは思うのです。
洗うこと、葉っぱをむいてしまうことは、親切なのではなく
自然の姿を隠し、失わせることだとぼくは考えます。
貴重な無農薬野菜、その命の力をそのまま伝えたくています。
野菜についている畑の土は汚い物でなく、大事な微生物が
生きている野菜を長持ちさせる魔法の土です。
邪魔な葉っぱ乾燥や病気、傷から
野菜を保護してくれる、大事な葉っぱです。