TAROやおや’s blog

仙台で無農薬の野菜をセットにして配達しているやおやです。

畑の思いを抱えて、街を耕す

宮城以外の無農薬野菜

どうして大分や長崎から野菜を入れるんですか?
と、聞かれます。
 
「県産」で全部やってほしいと。
 
それはそうなんです、
フードマイレージなど意識の高い方が、
とくに気にされて、そう言う風な思いで
盛り上がってきているのはいいことです。
 
けれど…
そこらにおいて、taroの意識が低いというわけではなく
それでも県外産を扱うことについて
理由 はいくつかあります。
 
県内だとどんなに産地をずらしても
そんなに、気温も天気も変わらないので
野菜の「旬」が一瞬にはて、
しかもすべての産地がダブってしまうので
せっかくの機会に生産者さんから、
とれないことになってしまいます。
販売消費できる量は決まっているので…。
 
言い忘れましたが、
「無農薬野菜」は「旬」をはずさないことが
第一の無農薬でできる条件です。
いつでもできるのではなく、そのときしかできません。
ですから、通常それをずらすには、
農業条件の変更に頼ることになります。
農薬や化学肥料を使った促成はその代表。、
 
ぼくの場合は、そう言う方法ではなく
南や北に産地をずらすことで、
無農薬野菜と言う選択をしました。
 
低農薬で県内産にすれば、形もある程度整った野菜が、
簡単とは言いませんが、年間通してある程度そろいます。

お客さんに聞かれるたび、県内産にこだわり、そのほうがいいのかな。
と迷うときもありました。でも
そうすると無農薬野菜を生活をかけて
一生懸命つくっている生産者さんに
失礼ですし、低農薬野菜の生産者さんにもまた失礼です。
 
また別のお客さんでは、農薬のアトピーなどで、
食べられる野菜がないと悩むお母さんたちがいました。
生死に関わるその意識が強いお母さんたちは、
とても真剣で。その方たちは低農薬でも反応が出るので悩んでいる方たちでした。
そのかたには無農薬であることが第一でした。 
 
地方からいれる理由はいくつか有ると書きました。
無農薬の場合、
たとえば、去年はオクラ、やたまねぎ、今年はすでに
レタスなど長雨や、お日さま不足にして一瞬で
野菜が病気になり、全滅してしまいます。
 
誇りを持って無農薬野菜を扱いたいので、
県外産といえど同じ無農薬仲間。そのネットワークを
つなげておくことが大事です。
 
それは、消極的理由だけではなく
有機的に各地の無農薬ネットワークをつなげるということに
意味を見出していると言う部分があります。
産地を狭く閉じないことでいろんな野菜がでてくるという
楽しい部分もあります。無農薬だからしょうがないということよりも
楽しく彩りある食卓を作れたらと思っています。
 
 
自分の思う理想を追い求めていますが
自然相手の仕事は、思う以上に
したくないギャンブルみたいで、
いままで幾多の企業が
ニーズに求めるべく挑み
早々に退散したのも、納得です。
 
自然相手や、いろんな事情の中で精一杯
最善を尽くしています。
在庫をもたず、
毎日畑に野菜をとりにいっているのも、そのひとつ。
 
まず社会では受け入れられないこだわりでしょうね。
けれど、ぼくはそうしたい。

基本セット5品1000円 標準セット6品1200円 満足セット7品1400円 大盛セット10品1950円 特盛セット13品2500円 他、ご要望に応じて苦手なものは他の野菜に入れ替えたり、追加注文可能です。