TAROやおや’s blog

仙台で無農薬の野菜をセットにして配達しているやおやです。

畑の思いを抱えて、街を耕す

パスタを作るときに

1p1010440 なんというか、
特別なものではなくその辺で
買った、安物のパスタ用の…
なんていうんだろ「これ」。
 
「これ」の存在は、ずっと不思議でした。
 
ざるがあるじゃない。
一気にあければ、一瞬ですむ
きれいに水分も落ちます。
なのになんで?
 
外国生まれのしゃれなのかな
そんなに時間をかけて
わざわざパスタをすくい揚げるって
なんで?
 
外国にはざるってないのかな
とか、水がもったいないのかなとか
いろいろ、「これ」の生まれと
存在意義について考えていました。
 
日本では万能の道具が好まれますが
外国では目的に応じて
細分化されています。ゴルフの道具もそうですが
たとえば、フォークの中でも、パスタ、デザート、
フルーツ、などいろいろ。
 
これもその中のひとつ、不器用な
それしかできない、というだけの道具。
道具とすら言えない、ほかのもので
代用できる、ただの器具。
なのになんで?
 
ずっと思っていました。
 
最近、ある「姿勢」で料理をするうち、
ふっと、この存在意味が、少し自分なりに
解釈できたことがあります。
 
ひとつは、パスタって、
煮たお湯も大事なんです。
ソースと麺がぱらぱらの自己主張しないよう
つなぎの役割をするため、完全にお湯切りをすると
味がまとまらないんです。
シンフォニーにならないとでも言うか。
 
少しずつ、麺を移すことで
少しずつ煮た汁もいっしょに混じります。
パスタが冷めないし。
 
それにすこしずつソースに絡めたり
皿に盛るしぐさは
ゆっくりとしていて、華麗で
ラーメン屋のそれに比べて美しい。
 
なんてことを思っています。
 
ほんとのことは知りません。
 
あくまでも道具の意味からの想像ですが
自分にとって
ざるという水分を切るだけの目的で
ただ急いで目的を達成しようと
料理をしていた、若かりしときより
なにか、感じている見ている世界が
違う気がしています。
 
この感じをだれかに伝えたくて。
伝わったかなあ…

基本セット5品1000円 標準セット6品1200円 満足セット7品1400円 大盛セット10品1950円 特盛セット13品2500円 他、ご要望に応じて苦手なものは他の野菜に入れ替えたり、追加注文可能です。