とある私立中学校から、
お話をいただきました。
「いのち」について
中学生の総合学習の授業として
2コマ、教えて欲しい。
ありがとうございます。
いのち、から、無農薬野菜の販売、
そこに気がついていただいて。
よくぞぼくに声をかけていただいて。
命って、単体で完結しているものではなく
伝えていくもの、連鎖をさす言葉のように感じています。
脈絡と、自分の「ここ」につながる、自然全体のもの。
二時間なにを伝えましょうか。
---冬山で閉じ込められたときの孤独の話?
がけから転落しそうになったとき、つかんだ
草の根に救われたこと?
足元も見えない暗闇のなか見上げた満天の星
槍ヶ岳で、迷ったときの話をしましょうか?
けっして優しいだけではない自然の恐怖も、また
あやうい命そのもの。
吹雪の中の雪洞の静けさ、ろうそくのなんと暖かいこと----
命って、思うことを常に超えていく存在のようなもの。
なにかを大事に一生抱えていける
しあわせを与えてくれるもの。
命とは、分け合い、命とはつながり。
たとえ、目に見えないとしても
そこにあるものを感じるこころ。
いのちある芽吹くジャガイモを
身の周りに置いておきたかった、
生きた野菜から、力を欲しかったから、
やおやになった自分が、中学生に話をします。