配達しながら、カボチャを切っていたら
みていたお客さんに、きかれました。
どうやったらうまく切れる?
えーと、まず「切る」んじゃなくて
安定させて、上から体重をかけて
「押す」んです。
ですから結果的に押して、
「裂く」んです。
つまりかぼちゃが、自分で割れるのを
それを手伝ってやるんです。
それには、自然に、割れる目に
沿って押すと、裂ける。
だから、そんなにちからは要らないけれど
そのかわり表面はスーパーのみたく
滑らかにはなりません。
でもそれでいいと思うんです。
野菜が、そういう風に
割れるのだから。
少し断面はいびつかもしれませんが、
それでいい、
そういうのがいいと思っています。
やおやはじめて、一年目はただ力をいれていたので
もう手首や手のひらが腫れるほどでした。
数をこなしたというか、何百ものかぼちゃとお話してきて
いまは、ずいぶん楽になりました。
コツは、かぼちゃの凹のところに包丁を当てて
包丁のお尻で、かぼちゃの茎の名残の部分を
押す。
そして半分くらい、包丁が入ったら
その線に沿ってひっくり返して、同じように
真ん中の花の名残の部分を押す。
それで割れます。