「偶然」、が好きです。
たくさんたくさん考えて
なのに突然、 なにか
いつもたまたまにせよ
失敗や偶然でなぜか、おちくつくとこに
おちつく気がします。
それはまるで
石を高いところに転がし登らせようとがんばっていて
ふいに、チカラを抜いたとき
高いとこからころがりおちて
そこからはもう落ちないという場所に
自分でそこに落ち着いてしまったような
感じがあります。
意図を越えた偶然が好きです。
偶然って、なんて生命力にあふれて
いきいきしているんだろうと
いつも思います。
それは、人が直線でものを描きたがるのと
反対側にある、柔らかな強い形です。
たとえば、なにか
思ったように、行かないなら
偶然に身を任せてみるのも手で。
やーめた。
つまらないひとつの考えから抜け出せずにいるとき
そんなふうに、その考えを放棄したとたん、いつも
なにかが舞い降りてきます。
偶然ってすてきです。
無農薬野菜もまた、いわば偶然の産物。
天気、気温、雨、そして人のちから。
だからこそ、あんなにもちからに満ちているんでしょう。