親芋、小芋、孫芋、
いろんな形、いろんな大きさ
いろんな重さ、
それぞれの役割のなかで
それぞれが好きなように
精一杯、できるだけ
成長して。
いつも思うのは、
里芋の袋詰め
「キライ」
たくさん入れてあげたいけれど、
里芋って決して安くはないし
一個の重さ大きさが違うので
親も子も、孫もだいたい平均して入れたいし
すごい重圧と手間を感じながら
じっくり時間をかけて
いつも袋に入れています。
そこらへんが
ある程度形がきまっている
玉ねぎと違うんですよね。
で、もうひとつ思うのは
里芋、
「スキ」。
いやと思う気持ちの中で
好きと思う気持ちとが
せめぎあい、
ああ、ここもおいしいこんな形なんだけれど
と、小さいこいつも、
排除できずに
入れる。
あるいはでかくてごめんなさい。
でも、ここをちょっと向くとおいしいんですよ。
わかってくれるかな
伝わるかな、そんなこと思いながら
袋に詰める。
ビニール袋はなんだか里芋には窮屈そうで
紙袋に。
いろんなこと、好意的に肯定して
生きれたら、なんか幸せになれる気がします。
大人になると、とりあえずなにかを
否定しがちだけれど
そこからはあまりいい考えは生まれない気がします。
そんなこと里芋詰めながら
里芋、眺めながら
触れながら
いろいろ自分の中でせめぎあい。