震災の後、ラジオが細い糸をとりあえずつないでいた気がします。
そこから流れるアナウンサーさんの声に
とても敏感になっていた時がありました。
知っているというかお客さんの声だと
顔が思い浮かび、元気そうだとか、どうしているかな
とか、思ったりしつつ、救われていたのを思い出します。
新聞もまた欠かせませんでした。
記事を書いたのが知っている記者さんだったりすればそれもまた
仕事の大変さをおもんばかることでひと時
現実のなかに落ち込みそうになるのを引きとどめて
どこかの店で炊き出しをしていると
聞けばああ、がんばっているなと無言で励まされ
10日たち落ち着いた頃、アイエッチでとりあえずパスタとスープだけで
営業というイタリアンに、野菜をザックに入れて、バスで持って行って
結果的にイタリアンとぶつぶつ交換したり。
そしてそんなことの繰り返しで
少しずつ、もちあがって
金曜に配達した野菜や
木曜のチューリップの命がささえだったと
おっしゃっていただけた方もいました。
ぼくもこの震災の中でなにかの役に立てていたのなら
とてもありがたいことで
まだまだ続く、後遺症ですが
少しずつ直していけそうな希望があります。
昨日、3週間ぶりに金曜日配達をして
区切りがつきました。
来週は月曜、火曜と多賀城塩釜の港湾地域に、配達をします。
どうなっているのか、状況をまだ見ていないので
配達ができるのかどうか、わからないのですが
とりあえずお伺いします。