雨後の竹の子のごとき
震災関連の応援企画ものはあえて
遠ざけていたけれど
これは、震災関連とはいえ、
惹かれたので買いました。
というのは音の悪い音楽にうんざりして、
せめていい音のをと、SACDを探していたとき
そこで、みつけたクラシックのものが
たまたまこれだったんです。
指揮者はズービンメータ。初めてしったのは
高校のころ買ったスターウオーズ組曲だったかな。
ロサンゼルス管弦楽団を指揮して
なんて元気がいい、でも、
指揮者らしくない名前…と思ったことを思い出す。
でもいまやその名前を輝くブランドに押し上げて。
さてでもこの演奏、震災なのに、歓喜の歌?、と思ったけれど
よく考えると、そういえば、この力強さの本質は
そういえば、天国への祈り…だったかな
歓喜の歌というのは
鎮魂を抜け出たところにある魂の行く先。
曲になにか支えられるものがあります。
始まりは、不思議な組み合わせですが
バッハのアリアから、
そして第九につながります。
一気にここで、ボリュームを上げて。
詳しくはわからないけれど多くの楽団が
演奏にかかわっているようで
途中、それぞれの楽器のパートが
揺れながら、主張しつぎつぎと
前にでては、消えて、全体を支える。
そして溶ける。
第三楽章のきれいなこと。
穏やかな海のよう。
この思い切りゴチック体アンチエイリアス太字のような
力強さを、いままでごり押しっぽくて、と思っていいたけれど、
この演奏は素敵。しっかりした意思、優しさ。。
第四楽章に入り、主題が顔をだすと思わず目が潤みます。
そういえばベートーベン本人に
この調べがもはや聞こえていなかったというのはすごい話です。
解説によると自らのメロディーというのかそれを否定して
こんな歌じゃない、本当に言いたいのはこれだ
と、提示するのが、第四楽章でもう圧倒的。
ひとの声がまた素晴らしくて安心する。
何度もきくCDになりそうです。 それにしても、クラシックって奥が深い。 追記。 いい音で、ほんとにステージが目の前に広がります。 これは、ほんものをきちんと大事にしている姿勢そのもので ほんとそういうことにうれしくて、涙します。 いいものをみんなで大事にする姿勢がありがたいです。 ぼくは低能率スピーカーに、A級大出力アンプ〔サブシステムはデジタルアンプ〕 の組み合わせで聞いています。 高能率スピーカーと真空管の組み合わせもしようと しているのですが、いろいろあって まだ、真空管アンプ最後のところで、組み立て〔キットを作っています〕 止っていて。