今の世の中、たくさんの食品添加物であふれています。
たまにスーパーに立ち寄った時、食品の裏をひっくりかえしては
その記載事項の、添加物の多さに辟易しながら
そのたび、買うのをいつもあきらめていました。
最近、ネットで無添加だという、三陸のたらこを見つけて
取り寄せてみました。
なにか、だけの無添加なのかと思ったら、
うまみ調味料や保存料着色料など一切を添加していない
という、ほんとの無添加。
ただ、塩だけ加えてありました。
さぞかしうまいんだろうかと
わくわくしつつ、食べました。
ところが、おいしくなかった。
無添加って、
つまり、たらこそれ自体では、
たらこではなく、たらのたまごなわけで。
もしかするとちがうかも知れない、
ぼくが食べたものが
たまたまだったのかも知れないのだけれど
思ったのは、もともとは、おいしくないものを
おいしくなるように工夫して
おいしくしたものが、たらこなんだろうと、
調味料は偉大だと感じた瞬間でした。
先人が、おいしくなるよう工夫した調味液につけるやり方、
それはもうたいした物です。
つまり、たらこの無添加は、おいしいという ことでなく
添加物を加えていないそのこと自体に意味があるのでしょう
無農薬野菜もまた。
作ることに意味がある。
けれど、できるだけおいしいく食べていただけるよう
もうひとつ、もうふたつみっつをかける努力を
農家もぼくもしているつもりです。