いつも野菜と関係ないはなしばかり書いている気がします。
でも、野菜は、自分でしゃべるから
ぼくは別に…そう、明日それは書きます。
先日、津波で被災した店にやっと行きました。
なんだか悟りきっているような
言葉は軽くて、でもそれは
空元気のように、誰もいない店の中に響いて
ふっとつぶやく一言がなんとも。
ひどい有様になった、係わり合いのあった和食屋さん
お店は少しずつ別の場所で復活したのは
先日のこと、ずっと毎週みていながらやっと訪問。
一年半ぶり。
ランチをしながら
世間話はなくて、いきなり経営の話やパーソナルなはなしをはじめるご主人。
生簀で泳ぐあじがかわいいとぼくがいうと
そうなんですよ、みんな生け作り喜ぶけれど
おろすたび、ぴくびくって動いていて、罪悪感感じてと。
家族みんな津波怖いとか、住めないとか
ばらばらになってしまった。
こじんまりと小さな店で再開することにしたと。
屋台からここまでにしたそしてラーメン屋さんも広げてしたけれど
経営して人をつかうと、ひとを責めてしまう。
それが自分でもいやだったと。
うなずきながら、さらに目の前のお客様を大事にすれば
個人店にはお客様はきっとついてくれるから。
けれど大手は値段勝負とか、別の豪華にみせたりするテクニックに頼る。
ぼくにいう。けれど、そういうのってどこかにごまかしが出たりする。
いいながらそう自分に言い聞かせている様子。
初心、そしていちから再建して同じことをもう一度繰り返すには
きついものがあると思う。
けれど季節は同じようにあきもせず繰り返すわけで、
無理なくなにかを手放しあきらめながら
ほんとに大切なものを大切にして
それを中心にまわることを思って。