TAROやおや’s blog

仙台で無農薬の野菜をセットにして配達しているやおやです。

畑の思いを抱えて、街を耕す

クリスト

クリストという芸術家がいます。
「巨大なもの」を包むという芸術家として知られています。

ぼくにとっては、アンブレラプロジェクトを主催したかたとして
印象に深く残っていて、衝撃的なプロジェクトでした。 

カリフォルニアで黄色、日本の里美村では青の
高さも直径もたぶん8メーターくらいあるような大きな傘を
同時に開こうというたしか二週間ほどのプロジェクト。

 

地面には傘の土台はコンクリートで固定され、

個人の庭や、多分公的な管轄の川の流れの中や
田んぼの中、道路の端、それらが新緑のこの時期、何千本と連続的につながって
そこにあるはずのない非日常が

日常の中にあるという、それはもう、わくわくするような、

自分の目で見たものが信じられない
美しい世界でしたし、それよりもいったいどれだけの

地権者説得の努力と時間と経費が掛かったのかと。

 

初日、それらは同時に開くのが美学で、今日はそれにはふさわしくないと
二日間開くのを延期し、その分の開くために頼んだバイト代も負担し

 
 

普通の道路沿いなので見学は無料、しかもこのためになんのスポンサーも受けず
個人でドローイング(計画図)を売った費用だけで何億近い金を捻出して
実施したのです。

 

壮大すぎて、失神しそうでした。

なんでこんなとこにという、巨大な無意味な気の遠くなる努力に感銘したり
ただ、美しいと、田んぼの中の緑の青に感じ入ったり。


記憶をたどるにあの美学が、もしかするとあのときから強烈に
自分の中に、とあるポジションとして形作られてのこっているような気がしてならないのです。
あれを見たときから、やられてしまいました。 

 

美学とか芸術と言うのは案外身近にあるものだったりかもしれません。
形として残らなくても、行動することが芸術といえるのかもと。

 

 
 

仙台私立美術館というものがあったとき
そこにクリストのドローイングがあったので
少しそこのかたとお話をしましたがぼくがリアルで見たと言うことが
とてもうらやましそうでした。

 
 

経験ではなく体験したようなことを次に
つないでいくのがいまからの役割なのかなとふと感じます。


ちなみに仙台私立美術館はいまはモーツァルトアトリエになっていて
あの時夜の青い水族館の底の隠微な雰囲気が
いまは明るくなっていてそのギャップにくらくらしたり。

基本セット5品1000円 標準セット6品1200円 満足セット7品1400円 大盛セット10品1950円 特盛セット13品2500円 他、ご要望に応じて苦手なものは他の野菜に入れ替えたり、追加注文可能です。