大根と、白菜が好きです。
次点がキャベツ。
なんでかっていうとですね。
今の時期、春の時期、
ときどき 空気を配達してるんじゃないかと
空虚感にとらわれるときがあるのです。
やるだけやってのことで、季節がらしかたのない事だし
お客さんにもわかっていただけれと思ってるのですが
それでも、手に持って、お届けする、手渡しするときなど特に
申し訳なくなります。
思わず、すみません、と謝りたくなりますし
ほんとに謝るときもあります。
言い訳したり…。
椎茸、ブロッコリー、せり、柑橘、切干、なんて言った日にゃあ。
いや、椎茸も、ブロも、せりも、柑橘も、切干も
みんなそれぞれひとつひとつはとても重いストーリーがあります。
ひとつひとつ、とてもありがたい野菜です。
でもね。
持ってみると、かるっ
って心がさざめく。
それが一転たった半分の白菜が入っただけで
ずしっときて、まるで、真打、柳家小さん師匠か、
三国連太郎級の主役が登場したかのような重量感。
手渡したとき、お客さんの手がずしっと下がる
それを見ると
むふ♪というかんじで、妙にうれしかったりするのです。
だから白菜、大根、好き。
キャベツは、あまり続くと嫌われるから登場回数は少ないけど
やはり重量感が好き。
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