ひとり宅配というとってもちいさな販売方法です。
新しい生産者さんと出会い、こんなぼくにも
取扱いができるかと、尋ねたとき
逆にそれがいい、とおっしゃる方が
いて、目からうろこが落ちました。
今回お話をした納豆屋さんは
たくさんの人の眼にふれず(無駄に価格で比較されず)
ひっそりとわかる人にだけ、直接お届けというのがいいとおっしゃる。
その納豆屋さんは自分のところの直売以外、仙台はもちろん東北どこにも
だしていない、山形なのに。
味優先で大粒、中粒を作っているが、小粒納豆を
ごはんに混ぜて食べるのを好む東北では好まれないから
あえて避けて東京、関西(えっ?)に出しているのだとか。
ほんとは、大粒中粒のほうが納豆としてはおいしいから
啓蒙したいのだけれどなかなそこまではと。
そこは、もうはっきりぼくと意見が重なった瞬間でした。
大豆の味を生かし大粒で、納豆を納豆として
たとえば塩などで食べるという提案は、田舎のほうではなかなか
うけいれられないものかもしれません。
ぼくはいわば、需要を掘り起こしながらの配達なのですが
納豆もそんな新たな感覚の掘り起し。
そういういい納豆を
出してもらえるというのは、ありがたいこと。
いいものはひっそりとわかってくださる方に支えられ
そこにあります。
たくさんのひとの眼に触れられると、
位置や価値がぶれあせてしまうものがあります。
納豆club330円 一回四パック程度の
なかなか手に入らないおいしい納豆たちを
希望者に週替わりでお届けしています。