袋詰めの前に、芽の出たじゃがいもの芽カキをしていました。
それで思いましたが、
もしかして、これって世のなかで、どういう評価を
うけるのでしょうか。
慣れているので、ぼくはそういうもの思っています
乾燥して、シワがよって、芽がでたりシミがちょっとはいって、
まだらな皮の色。今の時期のじゃがいも。
これって不良品ではないんです。
食べるとぎゅっと濃い甘み、うまみ。
ついでに、葉先がきいろいホウレンソウも
とある肥料分が少ないとそうなりますが、不良品ではありません。
皮の固い大根も、スの入ったごぼうも、
不良品ではありません。
自然と寄り添う、無農薬である以上、
努力の及ばない、しかたないものです。
むしろ、そこを無理すると 歪みがでます。
無農薬野菜というものが一般名詞ではなかった、数十年前は
それこそ、コアなかたに支えられていましたが、
いまは 大分一般化されました。
大手のイメージ戦略のおかげです。
でもまだ低農薬と並べられることが多くまるで
無農薬という奉りあげられたブランドのようです。
低農薬とは結果だけではなく
意味も、そこに至る成り立ちも違うものなので
そのへんを、一緒にして
きれいなものだけを、イメージのまま無農薬に求めないで欲しいなと
思います。
とくに今からの二か月は、やおやは、泥にまみれてもがきます。
暖かくなる春が恨めしく、そして待ち遠しくなる時期です。