昆布の大事なことって
栄養のことか歴史のことや環境のことではなくて、
最近よく思う事なんですが、
ぼくは農家に感謝して、ある程度委ねながらも間に立つことで
工夫や調整してお客さんにお届けしています。
農家さんは、自然任せながら
工夫と努力して野菜を育てています。
自然に感謝して収穫、自分だけの
おかげだとは思っていない(はず)です。
お客さんに野菜はパトンタッチ。
お客さんはきっと、届けられた野菜を
それぞれ経験と工夫と知恵や知識、愛情、総動員で
自分の為や、家族、お子さんのために作っていらっしゃることでしょぅ。
それを旦那さんやお子さんは、きっと
それぞれ、委ねられる信頼を確かめるように
きっと料理を作ってくださった方に感謝しながら。
その連鎖だろうなと思うのです。
不信や疑念ではなく、安心と感謝、そして工夫に。
昆布もまた食卓に上がるまで、
とても長い旅をしています。
それは船で北の海に漕ぎだし、収穫して
昆布として干して、伸ばし切り
グレードで割り振り、切り落としたものを集め
使いやすく袋に入れ。
シンプルだからそこに不純さが入る要素は少なく
ただいいものを作りたいという思いで逃げ場なくそれぞれの仕事。
すべてこの世の中がそういう安心でつながれればいいのに。
善意でつながり感謝で満ち溢れれば
きっと、世の中は幸せ、情報やものがたくさんある中でも
実は、ものはたくさんあるわけではなく、
情報のなか埋もれているだけなんだと気が付いて
手にした、そのなかのたったひとつのつながりに
感謝があったなら、それはたったひとつ、自然に寄り添った営みから
はじまっていることだと思うのです。
