TAROやおや’s blog

仙台で無農薬の野菜をセットにして配達しているやおやです。

畑の思いを抱えて、街を耕す

暴走族

東京にいたとき
と、いっても20代そこそこの時ですが
350㏄や400㏄の「単車」に乗ってました。
すいすいと、クルマより好きでした。

 

あるとき、国道の脇道に入ったとき
熊手を踏んづけて(道路にはいろんなものが落ちています)
パンクをしました。

 

それはバイトに行く途中のことで
職場の電話番号を覚えていなく(ケータイなかった時代)
財布にお金もなく、どうしたらいいか途方に暮れました。
ほんとうに。

 

 

とりあえず前輪タイヤを外して
どこか修理してくれるとこまで
担いで持って行かねばと、

意外に重たいタイヤを外そうとしていました。

 

そこに通りがかったのが
パラリラパラリラ♪

ぶぉんぶぶん
賑やかに暴走族の
タンデム2人の2台。

 

いきなりのぼくの脇に
止まりました。

盗んでるやつがいると思ったのかどうか

 

しばらく見ていたかと思うと
(見られていたかと思うと)

 

バンクか?

 

ならー
なじみのいいとこあっから
つれてくっからよ、うしろ乗ってけ
おまえ降りろ。

 

ということで弟分がそこで下ろされ
ぼくが暴走族のうしろに。

 

当然ですが
ちょっとびびりました。

 

乗ってくうちに
なんかきもちいいの。

 

低速でよろよろっと走るバイク、
ぶぉんぶぉん空ぶかしして
アチェンジで自己主張。

 

たぶん無意識の癖になっているんだろうけど
気持ちいいの。

 

当時、ぼくは絵本の図書館というのをやっていました。
市の図書館から2000冊の児童書を借りて
地域の子供のために、すんでたマンションの一室を開放。
日曜日にいろんな子供がやってきていました。
なかには、学校に行けない子や
いじめっ子や、いじらめられっ子も。
でも、そこではみんな仲良しで、お姉さん役、弟役

入れ替わり立ち替わり、いくつもの小さな輪が

部屋のあちこちにできていました。

 

いろんな個性がある子供たちがきて
ぼくも楽しかった。

 

話が飛びましたが、
暴走族のことはあまり好きではなかったんですが
その、実際自分が後ろに乗って一瞬でも
他人から「暴走族」というレッテルを
張られて、みられてしまうと
なんだかそれが気持ちいい。

 

何でしょうね、あれは。

 

連れて行かれたバイク屋はこれはだめだと
(あまりに穴が大きいので)
結局、別のバイクショップに連れて行ってもらい
そこで修理道具を「つけ」で買って、エアをスタンドで
入れてもらいなんとかなったのですが
暴走族に助けてもらったという
ことはとてもありがたく、
ひとを、見る目というのも
また少し違ったように思います。

 

異端者は、それをしたくてしているんじゃなくて
たぶん、せざるを得なくて演じているんです。

 

今日、信号待ちをしていたら
うしろから、ものすごい音のバイクがきて
でも、みんなで信号を守っていたので
ふっと、昔のことを思い出し
いまちょっと彼らとお話しする機会があれば
なんて思って。

 

愛されたいの
不器用なんですよ、きっと。

 

 

 

こういうひとに無農薬野菜を

触れてほしいなと思う。

 

 

 

基本セット5品1000円 標準セット6品1200円 満足セット7品1400円 大盛セット10品1950円 特盛セット13品2500円 他、ご要望に応じて苦手なものは他の野菜に入れ替えたり、追加注文可能です。