袋詰めを慌しくしながら
ふと思う。
自然って完全ではない。
ひとは
これで終りと言う完全を目指すけれど。
自然は常に途上で常に変化し
動きつづけ、動きにまかせ
自らも変化しつづけている。
なにかにこだわるというのはそこに留まり、
そこから変化をしたくないということ。
終りというのは完全。
けれど完全というのは、自然にはない。
すべて不完全。色も形も、それぞれも。
行き詰った人がなにかに、身を任せ委ねると
楽になるというのはそのことかもしれない。
いつもじっとしていなくて、不完全なままあてどなく
動き続けているような、ただ流れているような日々のぼくだけれど、
きっと、それでもいいんだろう。