正月は、いかががお過ごしになられましたか。
ぼくは家から、ほとんど一歩もでず
ふだんできなかったホームページの調整や
新しい生産者さん探しなど。
引きこもりのような生活でした。
そうしているうち、悩みがふつふつと。
それは国の認証規格である「有機JAS」の関係。
「有機JAS」って、かなりへんな法律なんです。
「有機JAS」の認証をとっていても、
農薬未使用といいながら、実は一部の農薬は使って良いんです。
また、お金も何十万とかかり、なのに良心にまかされた部分の法律なので、
金儲けしたいひとが、いんちきをしようとしたら、できます。
個人の意識ある農家では、まずとる意味がないのです。
(ぼくの取り扱いの中で有機JAS認証をとっている方もいますが、
信用できる方ですし、もちろん完全無農薬です)
長くなりますが、ややこしいのは
TAROやおやでは「無農薬」と言っていますが
たとえば、JAS法のなかに、「無農薬生産物」というくくりがありまして
これは、化学肥料を使っても、無農薬といえるんです。
ぼくが扱っている野菜は、
無農薬(農薬未使用、化学肥料未使用)ですので
両方の国の規格より未認証ですが
すべてがうえという・・・
法律の枠組みとはべつに実際作るのには
「無農薬栽培は、土がしっかり有機土壌でないとできない」。
化学肥料を使えば、地力が落ちて、虫が寄ってくるため
農薬を使わないとならなくなるという摂理があるんです。
じっさい、「無農薬のとき虫はどうするのか」と言われますが
土に力があるので、虫は寄ってこない、もし寄ってきても
葉っぱのほうが強いのでまけないんです。
こういう話は長くなりますので・・・またの機会に。
で、
で、ふとわいた悩みというのは
いま秋遅くできた、貯蔵じゃがいもを北海道に探しているわけでして、
なかなか見つからないんです。
そしてやっと見つけた生産者が、
「有機JAS」だといいます。
で、許可された農薬は使っていますと。
うーん、、どうしようか。
国認定の有機JAS、ですがどうしよう。。
お風呂でも考えました。
はじめた、ときのことを思い出します。
自分が会社を辞めて落ち込んでいたとき、
無農薬のじゃがいもに力をもらった。
あれは無農薬だったからで、
「有機JAS」という認証を受けていたからじゃなかった。
あるいは「無農薬の野菜」を待っていてくれる方がいる。
迷いがふき飛びました。これからも有機JAS関係なくいきます。
ほかにまた、紹介してもらった、じゃがいもがある農家は
農家ではなく、問屋さんだというところもありました。
うーん。問屋さんからもらっても、畑の応援に
なるかも知れないけれど、見えなくなっちゃうんですよね。
うーん。
北海道にじゃがいも農家を探してもう半年・・・。
お付き合いの範囲を広げたいんだけれどできない、ジレンマ。
いいものをだしたいジレンマ。