味を感じるのは
舌だけでしょうか?
最近、味を確かめるとき
舌ではない部分が
先に感じているような気がしています。
なんだろう。
食べ物が舌に乗る前に
あきらかに舌ではない部分で
味の種類を感じています。
息を吸うときではなく
食べ物を口にいれて
息を吐くとき
鼻の奥の方で
味を感じています。
それはナンだろう、もしかすると
味の濃さとか種類が匂いが
直接以前の記憶と結びついての
判断なのかもしれないけれど
塩の濃さやうまみなども
鼻腔を抜けるときにわかるというのは
いや舌よりももっと、
繊細に
からだにいいものを充填してくれるものかどうか
すでにからだに、ある、ものから、たべものが
引き連れてなにかを奪っていくものか
という感覚すらわかるときがあります。
ものごとはすべてバランスをとろうとするようにできていて
丸くなろうとするちからが働くように
足りない部分を埋めたり
奪い去ったり、すると感じるのです。
これ、だれかに通じるかなあ…
息を吐いたときに細胞のあなに
すっと埋まってちからをもらえるたべもののときと
細胞のなかからむりやり何かを奪い去っていく感覚を
味わう、変に加工した食べ物のときが
あるんです。
この食べ物の素性がいいかわるいか、は
だから、舌で味わわなくても
口に含んで、すぐ鼻をぬけるときの感覚に集中すると
一瞬でわかります。
満たされ感というのは
だからおなか一杯食べるということではなく
この、細胞の穴をたくさん埋められた状態だと
いう感じがするのです。
あーだれかわかって…。