夜中にあれこれ思いながら、
哲学と農業は似ているとふと思った。
そういえば、大学は哲学科にはいろうと思ったっけ。
迷いを読み解く究極の学問。
けれど、直接の担任ではなく山岳部の顧問だった
高校の先生がいわく、哲学は大学をでてからでも
自分で学べるからそれに固執しないほうがいい
それにでても、就職先がないといわれ方向転換。
その先生は英語の先生、けれど哲学科卒。
いまだに連絡をいただくいまは校長になった
前を行くありがたい存在。
それで初等教育学科に進んだわけだけれど
小学校教員としては、かなわずその代わり
保育園、障害者福祉、老人介護、新聞記者、佐川急便
食品製造、営業、パソコンインストラクター、いろいろな職種を経験して
いまにいたったわけです。
そして思うこと、
農業は、哲学とは違い
学ではなく、業だけれど
自然をよみ、よりそうという点で
哲学と似ていると。
哲学の目的はと問われ
現代哲学の師ラッセルの弟子、
ヴィトゲンシュタインが再定義、いわく
ビンの中のハエに出口を指し示すこと。
農業もまた、そういう意味でインプットされた
真理の出口にあるものだとおもう。
原因と結果を甘受するという点で
哲学の行為そのもの。
失敗も成功もただ寄り添いながら
ただたねをまく。
そして、結果としての収穫もしくは、
病んだ畑に立ち尽くす。
ひとは自然をよみ、自然の生育を手伝うこと。
出口を指し示すように。
さらに、無農薬農業となると、
自然の中をあるく、山登りにとても似ている。
想像力と決断力とあきらめること。
